当院で扱う疾患

6.睡眠時無呼吸症候群

睡眠中呼吸が止まる病気です。10秒以上の呼吸停止が、1時間に5回以上ある場合は、睡眠時無呼吸と判断します。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧、脳血管障害、心血管障害、糖尿病のリスクを高めると言われています。当院では、携帯型の無呼吸検査装置を使用して治療の必要性の有無を判断しています。診療所で簡単に検査器械の使用方法を説明した後、ご自宅で検査器械を装着しそのまま一晩寝ていただきます。翌朝、器械を持って来ていただければデータを出力し診断します。

携帯型の無呼吸検査装置
携帯型の無呼吸検査装置

「昼間に眠い」「寝てはいるが、起床時に寝不足感が強い」「起床時に頭が痛い」「薬物治療に抵抗する高血圧がある」などの自覚症状がある方や家族の方に「いびきが大きい」「夜間に頻回に息が止まっている」などの指摘を受けている方は、侵襲(痛みや不快感)の少ない検査ですので是非一度当院までご相談ください。


一般に無呼吸低呼吸指数(AHI:1時間の間に10秒以上呼吸が止まった回数)が20回/時を超えた場合は上記の自覚症状のある方、40回/時を超える場合は、自覚症状の有無に関わらず重症と判断し治療を勧めています。


治療は主にCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を使用し行います。鼻にマスクを装着し、呼吸が止まればマスクを通じて呼吸器から空気が送られ呼吸を再開させ無呼吸の低減を図ります。非常に有効な治療である反面、治療に合う方と合わない方とがはっきり分かれる治療でもあります。合った方は、この「器械がないとぐっすり眠れない」と器械を使用しての治療に積極的に励まれます。逆に合わない方は、全く眠れないと器械の使用を拒否されます。当院では器械の使用状況を毎月モニタリングし、適切な使用を続けていただくためにアドバイスを行なっています。

CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)
CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)

現時点では、CPAPが睡眠時無呼吸症候群に対する治療のゴールデンスタンダードとされていますが、うまく使用できない方には歯科的プロテーゼや手術療法をお勧めする場合もあります。また最近ではナステントと言われる鼻から咽頭へ挿入するシリコン製のチューブの使用も希望によってご紹介していますのでご相談ください。

ナステント
ナステント

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睡眠時無呼吸症候群の詳細についてはテイジンのホームページに詳しく出ていますので、ご参考にしてください。

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