当院で扱う疾患

2.めまい

めまいは大きく分けると耳に原因があって起こるめまい(末梢性めまい)と脳に原因があって起こるめまい(中枢性めまい)に分けられます。症状がめまいのみである場合、その多くは耳が原因のめまい(末梢性めまい)です。発症早期に聴力検査や平衡機能検査を行い的確に診断し治療を開始する必要があります。平衡機能検査では眼振(動画;眼の動き)を観察します。


良性発作性頭位性めまい(BPPV)

耳が原因であるめまい(末梢性めまい)の半数以上がBPPVです。症状は頭の位置を変えた時(起きたときや横になったとき)にぐるぐる眼が回ること(回転性めまい)です。これは耳の中にある石(耳石)がはがれおちて三半規管の中を動き回ることが原因で起こります。耳石を元の場所に戻す頭位治療や薬の治療で症状は改善します。


前庭神経炎

前庭神経炎は突発的に激しい回転性めまいが起こる病気です。メニエール病や突発性難聴との違いは難聴や耳鳴りを伴わないことです。平衡機能検査で眼振を確認することで診断します。点滴治療や投薬を行います。


メニエール病

難聴や耳鳴りを伴う回転性めまいで発症する病気です。繰り返し起こることが特徴で内耳に水がたまることが原因です。有名な病気ですがめまい全体の数%とあまり頻度は多くありません。投薬治療を要します。


突発性難聴

メニエール病と同じく難聴や耳鳴りを伴う回転性めまいで発症しますが、繰り返すことはありません。発症1週間以内に治療を開始する必要があります。

左向き眼振の画像

左右の内耳の働きに差が出ると目の病的な動き(眼振)が見られることがあります。

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