主に低音(125Hzと250Hz)の音域が障害される感音難聴です。難聴を訴えて受診される場合もあれば耳閉感や耳鳴、単に耳の違和感を訴えて受診される方もおられます。
これは、突発性難聴に比べ難聴の程度が比較的軽度で障害される音域も限られているため「聞こえるけど耳が変」や「聞こえるけど耳鳴りがする」と訴えているのだと思われます。
中年の女性に多く発症し、比較的予後は良いものの再発し易く、再発を繰り返すとメニエル病などのめまいを主体とする病気に移行していくことがあると言われています。
治療は、ステロイド剤と言われるホルモン剤、神経代謝賦活剤、循環改善剤、ビタミン剤の内服が主体となりますが、繰り返す場合は、イソソルビドという浸透圧利尿薬や柴苓湯などの漢方薬が使われる場合もあります。