当院で扱う疾患
1.ノドの病気
溶連菌感染症
溶連菌感染症は、A群β型溶血性連鎖球菌の感染によって生じる病気で多くの場合、激しい咽頭痛と高熱を認めます。頻度は高くないですが、繰り返し感染すると心臓や腎臓の病気をきたす恐れがあると言われています。
診断は特徴的な咽頭所見や迅速検査によって容易につきます。
治療は、ペニシリン系の抗生剤(サワシリンやワイドシリンなど)の内服が第一選択で10日間服用し完全に除菌することが必要です。他人への感染は、この抗生剤を服用すると24〜48時間程度で著明に低下します。しかし手洗いやうがい、マスクの装用などの一般的な感染予防処置は、必要です。
当院では除菌後、尿検査を行い腎機能の異常をチェックしています。
溶連菌感染症例 23歳女性
溶連菌感染症の方の扁桃周囲の所見です。著明な発赤、扁桃の白苔、軟口蓋の点状出血班などが認められます